ヨハネ大陸の西側に位置していた大国、アジーク帝国。
隣国ともよく交流があり、栄えていた。
しかし、アステリアス暦831年ごろ異変が起きる。
即位した皇帝は暴君で近隣諸国を侵略し、アジーク帝国はヨハネ大陸の西側全域を支配するまでとなった。
アジーク帝国は滅ぼした国家の民に重い税制をしいた。
通貨も言語も統一された。
煌びやかな馬車、絢爛な御所、多くの貢物……
何でも皇帝の意のままだった。
皇帝がつまらない、といえば言われた者の首が飛んだ。
皇帝が喜べばそのものには莫大な恩賞が与えられた。
しかし、そんなアジーク帝国の栄華は長くは続かなかった。
アステリアス暦850年ごろ「亜麻色の髪の乙女」を名乗る反乱軍が挙兵した。
皇帝はいつものようにアジークの四将軍を派遣した。
しかし、その四将軍のうちの1人、軍の全権を掌握する大将軍が亜麻色の髪の乙女に加担して国を裏切ったのだった。
民も次々と蜂起し、あっというまに御所は戦火に包まれた。
皇帝も宰相に連れられ逃げることになった。
しかし
皇帝は何者かによって殺されたのだった。
こうしてアジーク帝国の暴君は倒され、近隣諸国にも平和が戻ったのだった。