「なぁ真子ちゃん。真子ちゃんってさ、碓氷峠でNo. 1張ってたわけじゃん?その技術をオレにも教えて欲しいんだよね……どうかな?」
「わかりました…ますアクセルをガッてやってそのあとコーナーではギャギャギャってタイヤを転がしてギリギリをドカンって攻めるんです」
「へ、へぇ〜そーなんだァ(なんか拓海と似たようなこと言うなぁ。オレなんかとは感覚が違うのか?)」
「わかっていただけましたか?」
「も、もちろん!真子ちゃんのアドバイスのおかげで今夜は早く走れそうだよ!本当に秋名のNo. 1になっちゃったりしてな!」
「ふふふ……応援してます」
池谷と真子が分かれたその帰り……
「うおおおおおぶ、ぶつかる!ぶつかるー!ガードレールギリギリ攻めるなんてやっぱ無理だ。あーあ、真子ちゃんにかっこいいとこ見せたいんだけどなァ・・はぁ、憂鬱だ……」
こうして今日も秋名を攻めきれない池谷であった。